
MAX PISTACHIOは『ピスタチオを限界まで入れすぎる』お話
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こんにちは、MAX PISTACHIOのヒキノです。
気づけば3,000種類以上のピスタチオスイーツを食べ歩き、自分でもブランドを立ち上げてしまいました。

今日は、そんなMAX PISTACHIOの『入れすぎる!』こだわりについて。
世界生産量1%未満。シチリア産ピスタチオしか使わない
MAX PISTACHIOで使うピスタチオは、すべてシチリア島ブロンテ産。
濃厚な旨みと、ふわっと広がる芳醇な香り。口にした瞬間、その奥行きのある味わいに心を奪われました。

アメリカ、トルコ、イラン産など、他にも素晴らしいピスタチオはありますが、僕はシチリア産の奥深い風味に一瞬で心を奪われました。
圧倒的旨味、喉奥からしばらく漂うような余韻、「こんなに美味しいものがあるんだ‥!」と驚かされました。
常識外れのピスタチオ量「もっと入れたい」が止まらない!
「美味い!」はいいんですけど、シチリア産ピスタチオってめちゃくちゃ高いんです。
世界のピスタチオ生産量の中で、シチリア産はわずか1%以下。しかも収穫は2年に1度だけ。
この希少性が、シチリア産ピスタチオの価格を押し上げている理由です。
そして、MAX PISTACHIOのテーマは『ピスタチオを限界まで入れすぎる。』こと。
様々実験しまくった結果、それがホンモノのピスタチオスイーツだと結論づいてしまったからです。


濃厚な味を極めようとすると、どうしても配合比率がどんどん上がっていく。
初期レシピでは満足できず、「もっと濃く」「もっと深く」…そうやって、原価と葛藤しながらも配合量を追い続けました。
「最高の味わいを届けたい!」という信念を貫き通せていると思います。
「機械が詰まる」と言われても、まだ足りなかった
『ピスタチオを限界まで入れすぎる。』――これはただのキャッチフレーズではありません。
たとえば、ピスタチオアイスの製造秘話。

実は、最初にお願いしたアイス製造工場からはこう言われました。
これ以上ピスタチオを増やすと、ノズルが詰まって機械が壊れます!無理!
でも、その段階では「マダ足リナイ、モット濃厚ニ…。」と感じていました。
ピスタチオゾンビ爆誕です。
そこから始まった、より高い配合率にも対応できる工場探し。
どうにかこうにか探し続け、ようやく理想の味に応えてくれる工場と出会えました。

そして、完成したアイスのピスタチオ配合率は12%以上。
完成が予定よりまるっと1年遅れてしまいましたが、ピスタチオの配合率、甘さ、濃厚さ――、ようやく今の“自慢の味”に辿り着きました。
原価率高すぎピスタチオ
実はピスタチオの原価は、他の人気フレーバーと比べても圧倒的に高いんです。 もちろんモノにもよりますが、例えば抹茶やイチゴと比べると、その差は約3倍以上。
仕入れ価格が、ただお客様への商品価格に乗るだけだと申し訳ないので、
価格を抑える工夫と努力を色々しています。(イタリアから直輸入したり、製造工程を工夫したり、、。)
それでも最後は原価率の高さに跳ね返ってきて、商売的には大変。
MAX PISTACHIOの平均原価率は約45%、
看板商品であるピスタチオスイーツテリーヌに至ってはなんと約52%。
一般的なスイーツの製造原価率は高くても30〜35%程度。この数字が、どれほど“入れすぎている”か分かると思います。
あまりにも原価率が高すぎて、監修してくれている江口シェフからも
「ここまでいくともう趣味の領域だね」
と半ば呆れられる始末。
でもヤメラレナイトマラナイ。。
これからも“入れすぎピスタチオ”で
どうしても追求したいのはのは「妥協しない味」。
食べた人が、「なんじゃこれ…ピスタチオ濃っ!!」と笑ってくれるように、全力で"入れすぎ"たいんです。
店舗で試食に出すと、「んーーーっ!」って反応が多く、嬉しくなります。
「おいしい!」じゃなく「んーーーっ!」、なんだか美味しいを超えてる気がしますね。
様々な工夫をこらしつつも、シチリア産ピスタチオを惜しみなく使うことで、価格はどうしてもギリギリまで上がってしまいます。
そこはお客様に対して申し訳ないところです。
それでも選んでくれる人たちへ感謝感謝
それでも、僕たちのスイーツに共感し手にとってしてくださる皆さんには、心から感謝しています。
おかげさまで、
cake.jpでは★4.76、おとりよせネットでも★4.8(※2025年4月時点)と高評価をいただいています。
「リピートします!」という声もたくさん届いています。本当に、ありがとうございます。
これからもさまざまな工夫を凝らしつつ、なるべくお安く提供できるよう頑張りつつも、基本は「入れすぎピスタチオ」で美味しく楽しいスイーツをお届けします。
新しい商品も日々開発中です。
ぜひ、楽しみにしていてください。